1.不祝儀袋とは・不祝儀袋マナー |
通夜や葬式葬儀または法事法要などの際に、お悔やみの気持ちを表わすお悔やみ金を包む袋を不祝儀袋と言います。
不祝儀袋は、一般的には「お悔やみ用のし袋」「お悔やみのし袋」あるいはもう少し具体的に「香典袋」などと呼ばれます。 |
不祝儀袋と中袋(内袋)とお札の向き | |
不祝儀袋は、お悔やみ用の熨斗袋のことです。また正式な包み方として上包みもあります。 最も外側が上包み(正式包み)または不祝儀袋、 その内側に来るのが中包みまたは中袋です。 この中包みまたは中袋の中に現金を入れます。 中に入れる金額がのし袋の格に合うようにします。 中包みや中袋・内袋のないタイプには直接現金を入れる形となりますが、このタイプののし袋は中に入れる金額が少ない場合に用いられます。 香典袋に入れるお札の向きには厳密な決まりはないとされますが、一般的には不祝儀袋と中包み(または中袋)に対して、お札は、裏=うらの面が来るように入れるのが慣例となっています。 |
上包み,正式包み+中包みの場合![]() |
不祝儀袋+中袋の場合![]() |
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不祝儀袋のみの場合![]() |
お札の表と裏 (お札はどっちがおもて?) |
人物がある方がおもて。人物がない方が裏です。 不祝儀袋に入れる時にお札の表と裏が必要になってくることがありますので覚えておきましょう。 |
不祝儀袋の糊(のり)と封(ふう) 不祝儀袋は糊付けするの?(のり付けするのか) |
・上包みは糊付けは不要(上包みはのりづけ不要) |
・中包みも基本的には糊付けなしでも失礼にはあたりません。 ・中袋・内袋の場合にも、基本的には糊付けしません。(中袋はのり付けしません) |
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2.中包みの包み方 |
不祝儀袋の中包みの包み方についてご説明します。中袋なし・内袋なしの場合には以下のようにして半紙などで中包みを自作できます。 |
中包みのお金の包み方(お金の入れ方向き、包み方) | ||
まず最初にお金を置く位置を決めるためのガイドラインを作ります。 右の見本の点線のように下から上に折り目をつけます。 上記で折り目をつけたガイドラインに沿って、お金を置きます。 お札が二枚以上の場合には、お札の向きを揃えます。 通夜や葬儀のお金を包む時にはお札は新札を用いないのがマナーとなっています。 また最終的に裏側(人物の顔のない側)がのし袋の表側に来るように包むのが慣例となっています |
これにより、次の⑤ではこれまで下を向いていた面が出たことになります |
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⑥ 上の⑤ を裏返すと中包みが完成! また、市販の不祝儀袋の中には、包む金額が少額の場合などに、お札を中袋無しでそのまま包むタイプがあります。) |
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中包みの糊付けは基本的に不要です(ただし、お札の枚数が多い時などに留めることがあります。その場合はイラスト ⑤ の三角形の裏側を軽く留め、〆と書きます) |
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上包みの包み方 | ||
こんどは中包みを包むための上包みを作ります。 | ||
この時、人物の顔のない方が表に来るように置きます。 右側を折ります。 |
⑧ 左側を折ります。 | ⑨ 下を後ろに折ります。 | |
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上から下に後ろに折ります。 |
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(うしろから見た図) お悔やみ事のときは上から下へかぶせる |
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3.金額の書き方 |
不祝儀袋の中袋(中包みとも言います)などに書く金額の書き方について解説します。
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不祝儀袋の中袋の金額の書き方 | |||||
・市販の不祝儀袋の中には、中袋(中包み)がついているものもあります。 ・ 中袋に金額や住所を書く欄があるものは、その中に記入します。 ・下記は、中袋に書く漢数字の表記のしかたです。 上に金という文字を書くのが通例ですが、「金参萬圓也」のような也はつけなくて良いとされています。 ※弔事の場合、地方によっては金額も裏面に書く地域もあります。 |
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祝儀袋の中袋の表側 / 金額を書く | 不祝儀袋の中袋の表側 / 金額を書く | ||||
30,000円 三万円 参万円 参萬円 参萬圓 など。 |
10,000円 一万円 壱万円 壱萬円 壱萬圓 など。 |
中袋に書く金額の書き方の例 | ||||
最近は不祝儀袋に横書きの金額記入欄が印刷されているものもあり、アラビア数字で書くケースも増えているようです(0,1,2,3…を使い、5,000円、30,000円、50,000円などと書く。 | ||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
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四 | ![]() |
6789 | 10 | 1000 | 10000 | − |
六七八九 | ![]() |
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中袋の裏面の書き方 | |
祝儀袋の中袋の裏側
/ 氏名を書く |
不祝儀袋の中袋の裏側
/ 住所氏名を書く |
結婚式披露宴に招待されている時にはには氏名のみを書きます。 お祝い事の場合には、裏面も濃い墨で。 表側を縦書きで書いた場合には、裏面も縦書で書きます。 |
四十九日までは表面と同様、裏面も薄墨で。四十九日からは濃い墨になります。 表側を縦書きで書いた場合には、裏面も縦書で書きます。 住所を書くのはお礼状を書く時に配慮するものです。 ※地方によっては金額も裏面に書く地域もあります。 |
………このページの内容……… |
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▼1. 不祝儀袋と中袋・中包み |
・不祝儀袋と中袋とお金の向き |
・お札の表と裏 |
・不祝儀袋の糊(のり)と封 |
▼2. 中包みの包み方 |
・お金の入れ方、包み方、向き |
▼3. 金額の書き方と裏面の書き方 |
▼4. 中袋なし・中袋がない場合 次のページへ |
・お金の入れ方 |
・表書きの書き方、金額の書き方 |
・筆・筆ペン・墨(薄墨、濃い墨)、ペン、ボールペン |
▼5. 不祝儀袋の種類 次のページへ |
・黒白、黄白(黄色)、双銀(銀色) |
▼6. 不祝儀袋とふくさ 次のページへ |
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