法事の香典の金額の相場と、表書きの書き方を解説します。
四十九日を過ぎると、法事の香典袋には通夜や葬儀の際に用いた表書き「御霊前」は使えなくなり、仏教の場合なら「御仏前・御佛前」となります。また、包む金額は故人（または遺族）との血縁やおつきあいの深さによって決まります。故人との血縁別の金額を紹介します。
香典は法事・法要に際し改めて故人を偲び供養するため線香やお花の代わりとして法事の際に持参します。
| ………このページの内容……… | |
|---|---|
| ▼1. 法事の香典袋の書き方は？（表書き、香典袋の種類と水引き） | |
| 1-A（1）仏教の法事法要 | |
| （2）キリスト教の法事法要 | |
| （3）神道の法事法要 | |
| 1-B 香典袋の名前の書き方・のし袋の下段 | |
| ▼2. 法事の香典 金額は？（金額の相場） | |
| ［関連ページ］（以下は別ページ） | |
| ・法事の香典マナー＞＞＞ | |
| ・法事の香典は薄墨か濃墨か？ 法事の香典は新札か？＞＞＞ | |
| ・一周忌法要の流れとマナーは別ページへ＞＞＞ | |
| ・香典の入れ方、包み方＞＞＞ | |
| ・香典の入れ方（中袋がない時ほか）＞＞＞ | |
| ・香典の渡し方 通夜,葬儀,告別式＞＞＞ | |
| ・香典の渡し方 法事,法要＞＞＞ | |
| ・香典の渡し方 後日＞＞＞ | |
| ・香典の渡し方 袱紗の使い方＞＞＞ | |
| ・法要 法事 回忌 早見表＞＞＞ | |
| ・法事・法要いつまで？＞＞＞ | |
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| 1-Ａ．法事の香典袋の書き方 |
| （1）法事・法要の香典袋の表書き（仏教の場合） |
・仏教の場合の香典袋（不祝儀用ののし袋）の表書きは「御仏前」「御佛前」「御香料」「御香奠」などです。 「御香奠」は「香奠」の丁寧語として「御」がついたものです。「奠」という字には供え物という意味があります。 ［香典袋の種類と水引き］ ・黒白、双銀または黄白の水引き ・結び切り（この画像見本のように、堅く結んで切ったシンプルなもの）またはあわじ結び（あわび結びとも言います）。 ・蓮（はす）の花の絵がついているものは、仏教専用です。 ［墨］ ・濃墨・真っ黒の墨で書きます。薄墨で書くのは四十九日までとされており、四十九日以降の法事法要では黒い墨を用います。 ※薄墨には、訃報に接して悲しみの涙で墨が薄くなったという意味があるようです。 ［名前］ ・氏名をフルネームで書きます。 ・会社の名前で香典を出す場合の書き方例はこちら［1-Ｂ．香典の名前の書き方］ |
| 参考：仏教の通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本 |
| ・通夜・葬儀のときと、法要とではのし袋の表書きが異なりますので注意してください［通夜・葬儀の香典袋の表書きはこちら］。 |
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| 1-Ａ．法事の香典袋の書き方（つづき） |
| （2）追悼ミサ、記念ミサなどの香典袋の表書き（キリスト教の場合） |
カトリックでは、一ヶ月目に「追悼ミサ」一年目に「記念ミサ」など。 プロテスタントでは、一ヶ月目、１年目の「昇天記念日」に「記念集会」など。 ［表書き］ 「御花料」「お花料」（プロテスタント） 「御ミサ料」（カトリック）などです。 ［香典袋の種類と水引き］ ・キリスト教用に十字架の絵が付いたものや白い花と十字架がデザインされたものなどがあります。手に入らない場合には、白い封筒もしくは不祝儀用の黒白の水引きののし袋でも良いでしょう。 ・蓮（はす）の花の絵がついているものは、仏教専用ですので使わないように注意してください。 ［墨］ ・キリスト教では忌明けという考え方がないため、墨の色に関する細かいしきたりや作法がありません。一ケ月目の追悼ミサ以降は黒い墨でも良いでしょう。 ［名前］ ・氏名をフルネームで書きます。 ・会社の名前で香典を出す場合の書き方例はこちら［1-Ｂ．香典の名前の書き方］ |
| 参考：キリスト教の通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本 |
| ・キリスト教の通夜・葬儀の香典袋・のし袋の表書きについては、［通夜・葬儀の香典］へ |
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| 1-Ａ．法事の香典袋の書き方（つづき） |
| （3）霊祭、式年祭などの香典袋の表書き（神道の場合） |
主なものは「十日祭」「五十日祭」「百日祭」など。 一年目からは式年祭と呼ばれる儀式があり、「一年祭」「三年祭」…など神職を招いたりして霊祭が行われます。 ［表書き］ 「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」などです。 ［香典袋の選び方と水引き］ ・不祝儀用の熨斗袋。 ・もし水引きのあるものを使う場合には黒白または双銀の水引き ・結び切りまたはあわじ結び（あわび結びとも言います） ・蓮（はす）の花の絵がついているものは、仏教専用ですので使えません。 ［墨］ ・霊祭、式年祭については墨の色に関する細かい規定・作法がありません。薄墨も使われますが、五十日祭以降は黒い墨でも良いでしょう。 ［名前］ ・氏名をフルネームで書きます。 会社の名前で香典を出す場合の書き方例はこちら［1-Ｂ．香典の名前の書き方］ |
| 参考：神道の通夜・葬儀の香典袋の書き方と見本 |
| ・神道の通夜・葬儀の香典袋・のし袋の表書きについては、［通夜・葬儀の香典］へ |
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| 1-Ｂ．法事・法要の香典袋の下段 名前の部分の書き方 つづき |
| ●会社名義で香典を出す |
社員本人や、取引先の法要に会社として香典を出すことがあります。 どうしても役職名と氏名が縦一行に書ききれない場合には、右から社名、役職名、氏名の順に書きます。 |
| ●部署やグループ名で香典を出す |
人数が多い場合には、中に紙を入れ、香典を出した人の氏名と金額、住所、連絡先を書き添えると遺族の側でもお礼状やお返しの手配の際に困りません。なお、表書きは筆や筆ペンで書きますが、中に入れる紙はボールペンや万年筆などで書いても構いません。職場の同僚たちで香典をまとめる場合、トータルの金額は端数がないようにします。 （トータル金額が◯万円、◯千円はＯＫ。◯万◯千円、◯万◯千◯百円などはＮＧです。また、４、９などの数字は死、苦を連想させるため好ましくありません。） ※金額について…一般的には１，２，３，５，10，20，30、50といった数字になるようにします。２については地域によっては避けられることもあります。 |
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| 法事の香典の金額（法事の香典金額の相場） | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・法事・法要には、遺族以外は故人とゆかりの深い人や大変にお世話になった人だけが参列します。 回を重ねるごとに儀式もシンプルになっていきますので、儀式の内容に合わせて金額も調整してください。 ・法事では引き出物が出ますのでその分を見越した金額を包みます。また、法事のあとの会食（お齋） に出席する場合には、少し余分に金額を包むと良いでしょう。 |
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| ※下記は香典の予算の一般的な例です。年齢やおつきあいの深さによっても変わってまいります。また、自宅での法要とホテルなどでの法要とでは相場も変わってくるようです。 法要の香典の金額のめやす 故人や遺族とのお付き合いの深さや出席する人の年齢によって異なりますが、1万円くらいが目安となります。夫婦で出席する場合には、2万円〜3万円を目安にしてください。 |
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法事・法要の香典の相場（法事の香典金額の相場） |
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| 故人との関係 | 法要のみの場合 | 法要の後で会食あり | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 1．故人と血縁関係がある場合 | 10,000円〜30,000円 | 20,000円〜50,000円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ※夫婦で出席する場合 20,000円〜50,000円 |
※夫婦で出席する場合 30,000円〜 |
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| 2．故人と血縁関係がない知人・友人 | 一般的なお付き合い 5,000円〜10,000円 お世話になった 10,000円〜30,000円 |
一般的なお付き合い 10,000円〜30,000円 お世話になった 30,000円〜 |
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| ・家族で法事に出席する場合には、故人とのおつきあいの深さや会場（場所）、会食があるかどうか（お斎＝おとき。法事・法要の際に、僧侶による読経、焼香のあとで料理が供され、故人を偲びながら一同で食事をする）を考慮して金額を決定してください。もし法事がホテルなどで行われる場合には、自宅での場合よりも会場・料理を考慮して若干多めに包むのがマナーです。 ・ 故人の孫、ひ孫といった立場の場合には、他の親族と相談して金額を揃えても良いでしょう。一人当りの金額が少額の場合には、香典ののし袋の下段を「孫一同」「曾孫（ひまご）一同」とし、まとめた形でお供えすることもあります。 |
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香典の中包み（または中袋）に金額にを書く場合、難しい漢字を使うのが慣例です。 「一」「二」などの文字は後で線を書き加えるだけで簡単に数字の改ざんができてしまうため、数字の改ざんができないようにという考え方からきています。なお、金額の後の「也」についてはつけてもつけなくてもOKです。 最近では、市販ののし袋の中には金額を書く欄が横書き用で用意されているものもあり、アラビア数字で書く場合もあるようです。 （例：金30,000円也）
通夜・葬儀の際には住所を書くのがマナーですが、法事法要の場合には招待された人しか参列しないため、住所は書かなくても問題ありません。 |
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