………このページの内容……… |
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▼1. 寒中見舞いとは(使い方とマナー) |
▼2. 寒中見舞いを出す時期 |
・寒中見舞いを出す時期、余寒見舞いを出す時期 |
▼3. 寒中見舞いの文例 |
1.寒中見舞いとは(使い方とマナー)
寒中見舞いとは、一年で一番寒い時期に相手を気遣って出す書状(手紙やはがき)です。では寒中見舞いはどんな時に、どんな相手に出すのでしょう?
寒中見舞いの使い方・目的 |
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▼ 喪中の相手に |
(1)喪中の相手に、年賀状の代わりに出す |
喪中の相手には、年賀状を出すことはできませんので、喪中はがきをもらった相手あてに年賀状の代わりに寒中見舞いを出します。 ●喪中の相手への寒中見舞い 詳細は「寒中見舞い 喪中」のページへ |
(2)先方が喪中とは知らずに年賀状を出してしまった場合にお詫びの気持ちを伝える |
先方からの喪中はがきが間に合わなかった等の理由で、相手が喪中であることを知らずに年賀状を出してしまうことがあります。お詫びの気持ちを伝えるために寒中見舞いを出します。 ●喪中の相手への寒中見舞い 詳細は「寒中見舞い 喪中」のページへ |
▼ 自分が喪中のときに |
(3)喪中はがきが間に合わなかった遺族が、年賀状の代わりに出す |
12月に家族が亡くなり、喪中はがきが間に合わない場合には、遺族が年賀状の代わりに寒中見舞いのかたちでお知らせすることがあります。 ●喪中の遺族が出す寒中見舞い 詳細は「寒中見舞い 喪中」のページへ |
(4)喪中とは知らずに年賀状をくれた相手に、返信として出す。 |
喪中であることをお知らせできなかった相手から年賀状が届いた場合には、遺族が寒中見舞いのかたちで返信をすることがあります。 ●喪中の遺族が出す寒中見舞い 詳細は「寒中見舞い 喪中」のページへ |
▼ 季節の便りとして(本来の使い方) |
(5)寒さの厳しい時期に、相手を気遣う書状として出す |
夏の「暑中見舞い」を暑さの厳しい時期に出すのと同様に、「寒中見舞い」は冬の寒さが厳しい時期に出す書状です。一年で最も寒い時期に相手を気遣う書状としてはがきや手紙を出します。 |
(6)寒中見舞いの返信として出す |
相手から寒中見舞いが届いた場合に返信として出すこともあります。 |
▼ 季節のお礼状として |
(7)年の暮れや年明けに頂いたお歳暮やお年賀のお礼状として出す |
お歳暮が12月上旬または中旬に届いた場合には年内にお礼状を出しますが、年末や、年明けに頂いた品物があれば、松の内が明けてそのお礼状を出す際に、冒頭に「寒中お見舞い申し上げます」の一文を使うことがあります。 |
▼ 季節の贈り物・贈答品として |
(8)贈り物の表書きとして使う |
(1)〜(7)は手紙やハガキで出す書状の「寒中見舞い」です。 書状以外にも、贈り物やお歳暮の返礼品の表書きとして「御寒中恩見舞」を用いることがあります。 御歳暮という表書きは12/31までに届く場合に用います。 お歳暮の時期を過ぎてしまった場合には、のしの表書きを変えます。 ・元旦〜松の内までに届く場合(1/1〜1/7頃までに届く)…「御年賀」 但し関西では1/1〜1/15に届く場合に「御年賀」(関西では松の内は1/15までとされているため) ・松の内を過ぎたら立春までは(1/8〜2/4頃までに届く)「恩寒中御見舞」「御寒中御伺」 ・喪中のご家庭に贈る場合には「年賀」の「賀」の字を使えないので、松の内を避けて「御寒中御見舞」 ●詳細は「お中元・お歳暮」のページへ |
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2.寒中見舞いを出す時期
寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?
・寒中見舞いを出す時期、余寒見舞いを出す時期 |
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「寒中見舞い」は松の内を過ぎてから、立春の頃までに着くように出す。 |
松の内は元旦から1月7日まで。立春は2月4日頃です。 |
「余寒見舞い」は、寒中見舞いの時期を過ぎてもなお寒さが残る時期に出す。 |
余寒見舞いは立春を過ぎてから、2月末までの間に出すとされますが、雪深い・寒い地方では3月上旬くらいまで慣例的に出してもかまわないとされます。 ●「余寒見舞い」詳細は「寒中見舞い・余寒見舞い」へ |
3.寒中見舞いの文例
それではケース別に寒中見舞いの文例を紹介します。
例文(1)〜(7) は上記1.(1)〜(7)と対応しています。
寒中見舞いの文例・例文 |
(1)喪中の相手に、年賀状の代わりに出す |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます。
寒さもいよいよ本格的になりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。 この季節、子どもの頃は大好きだったのに、つい外に出るのが億劫になりがちですが、気持ちまで老け込んではいけませんね。機会があればぜひまたお会いしましょう。 本年も変わらぬお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。
この冬は例年になく寒さが厳しいようです。どうかご自愛下さい。 令和◯◯年 一月
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解説 |
「寒中お見舞い申し上げます」 冒頭に書きます。やや大きめの文字で書くこともあります。 この言葉を書いた場合には、頭語・結語(拝啓・敬具など)は省略します。 時候の挨拶(季節を表す言葉)は省略しても入れてもどちらでも構いません。 |
●喪中の相手への寒中見舞い 例文は「寒中見舞い 喪中」のページでもたくさん紹介しています。 |
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寒中見舞いの文例・例文 (つづき) |
(2)先方が喪中とは知らずに年賀状を出してしまった場合にお詫びの気持ちを伝える |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます。
冷たい木枯らしの季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 寒さはこれからが本番です。どうぞくれぐれもお身体をお大事になさってください。(ご家族の皆様もご自愛下さいますようお祈り申し上げます。)
令和◯◯年 一月七日
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解説 |
長々と書く必要はありません。短くて構いませんので率直にお詫びの気持ちを伝えます。 「寒中お見舞い申し上げます」を冒頭に書いた場合には、頭語・結語(拝啓・敬具など)は省略します。上記では、季節を表す言葉として「冷たい木枯らしの季節になりました」という時候の挨拶を入れていますがこの部分は無くても構いません。 文中でご家族のことを心配する文章を入れていますが、(かっこ内)が不要なら削除してください。 |
●喪中の相手への寒中見舞い 例文は「寒中見舞い 喪中」のページでもたくさん紹介しています。 |
(3)12月に家族が死亡>喪中はがきが間に合わなかった場合に年賀状の代わりに出す |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます
寒さが厳しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか 厳寒の折柄 いっそうのご自愛のほどお祈り申し上げます
令和◯◯年 一月七日
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解説 |
喪中はがきが間に合わなかった時に出す書面を想定していますので、あえて喪中はがきに倣って句読点「、」「。」を使わない文章にしています。 (※喪中はがきではありませんのでこうした決まりはありません。) 「厳寒の候」は、1月に使われる時候の挨拶です。少し変形させて、「厳寒の折柄」という形にし、文末に用いています。 |
●喪中の寒中見舞い 例文は「寒中見舞い 喪中」のページでもたくさん紹介しています。 |
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寒中見舞いの文例・例文 (つづき) |
(4)喪中とは知らずに年賀状をくれた相手に、返信として出す。 |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお年賀状をありがとうございました。 本年も変わらぬご厚誼の程、宜しくお願い申し上げます。
令和◯◯年 一月七日
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解説 |
相手に気まずい思いをさせないように、あくまでもこちらが喪中はがきを送らなかったことを謝罪したい(こちらに落ち度がある)という立場でお詫びの言葉を述べます。 |
●喪中の寒中見舞い 例文は「寒中見舞い 喪中」のページでもたくさん紹介しています。 |
(5)寒さの厳しい時期に、相手を気遣う書状として出す |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます。
ここ数日きびしい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。先日は大変お世話になり、ありがとうございました。ご迷惑ばかりおかけして何もお手伝いできず申し訳ありませんでした。おかげさまで子どもたちも大変楽しい時間を過ごすことができ、何度も話題に出して喜んでおります。 寒さはこれからが本番です。どうぞくれぐれもお身体をお大事になさってください。ありがとうございました。
令和◯◯年 一月
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解説 |
この例文では年末年始にお世話になった夫の実家または妻の実家あてのお礼状を想定しています。 「寒中お見舞い申し上げます」を冒頭に書いた場合には、頭語・結語(拝啓・敬具など)は省略します。 |
●一般的な寒中見舞い 例文は「寒中見舞い・余寒見舞い」のページでもたくさん紹介しています。 |
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(6)寒中見舞いの返信として出す |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお見舞い状をありがとうございました。 厳寒の折柄、◯◯さんも風邪などひかれませんよう どうかご自愛下さい。
令和◯◯年 一月
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解説 |
「厳寒の候」は、1月に使われる時候の挨拶です。少し変形させて、「厳寒の折柄」という形にし、文末に用いています。 |
●一般的な寒中見舞い 例文は「寒中見舞い・余寒見舞い」のページでもたくさん紹介しています。 |
(7)年の暮れや年明けに頂いたお歳暮やお年賀のお礼状として出す |
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文例 |
寒中お見舞い申し上げます。
このたびは美味しい◯◯をお送り頂きありがとうございました。家族全員で本場の◯◯の味を充分堪能いたしました。いつもお心遣い頂き本当にありがとうございます。 ★
今年の寒さは格別に感じられます。皆様どうかご自愛下さい。お礼のみにて失礼いたします。
令和◯◯年 一月 |
解説 |
★もしも返礼品がある場合には、文中でそのことに触れることもできます(★のところに入れます)。 例文「本日別便にて心ばかりの品をお送りしました。お口に合うかどうかわかりませんが、どうぞご笑納下さい」 |
●一般的な寒中見舞い 例文は「寒中見舞い・余寒見舞い」のページでもたくさん紹介しています。 |
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