一周忌の案内状 身内だけのとき

一周忌の案内状 身内だけのとき

故人が亡くなってちょうど一年目の命日を一周忌と言い、一周忌法要の儀式が営まれます。(いっしゅうきと読みます)。
ここでは、一周忌の法要を知らせる案内状について、身内だけで行うときの書き方と案内状の例文を紹介します。
いつ頃送るのか、誰に送るのかなど、ポイントをチェックしておきましょう。
………このページの内容………
▼1. 一周忌の案内状 身内だけで行う場合は?
(1)一周忌法要の案内状はいつ頃送る?
(2)身内だけの一周忌法要の案内状は誰に送る?
(3)一周忌法要のときに何をするのかを知らせる
▼2. 一周忌の案内状 案内文の例文と書き方
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 1.一周忌の案内状 身内だけで行う場合は?(いつ頃送る?誰に送る?)

 一周忌とは亡くなってから満一年目の同月同日をさし、僧侶を招いて法要が営まれます。近年は通夜や葬儀を身内だけで行う家族葬が増えて来ているのと同様に、一周忌のような法事法要も家族や身内だけで行うご遺族が増えてきています。
 また、通夜や葬儀の際に友人や知人も参列して行った場合でも、一周忌以降は身内や遺族だけで営まれるケースも少しずつ増えてきています。

一周忌を身内だけで行う場合の案内状とは

(1)一周忌法要の案内状はいつ頃送る?

・一周忌の法要は、故人が亡くなってからちょうど一年目の同月同日に行われます。
しかし現代では遺族や参列者の都合を考えて(仕事や学校などに配慮し)満一年目の命日の直前の土曜または日曜日に一周忌法要を行うのが一般的です。

・できれば2ヶ月以上前に遺族で相談し、法要をいつにするかを決めます。日にちを決めたら案内状はできれば一ヶ月半前くらいまでには送るようにします。

・身内や親族だけで行う法要の場合には、電話での案内になることもあります。  

(2)身内だけの一周忌法要の案内状は誰に送る?

 身内だけで一周忌法要を行う場合には、親族に案内状を贈ります。
 送り先は、特に故人と血縁関係が深い親族を中心に、祖父祖母、両親、兄弟姉妹、叔父叔母伯父伯母、従兄弟、孫、曾孫などが対象となりますが、普段のお付き合いが全くない親族や、葬儀通夜に参列しなかった親族については、親しい親族と相談の上で案内状を送らないこともあります。
 身内に案内状を送る際には、「自分のところだけ案内状が来なかった」ということが無いようにする配慮も必要です。例えば、 遠方・高齢などの理由で参列が難しいと思われる親族にも遺族側が「案内状を送る必要はない」と決めつけてしまう前に、電話で話を聞くなど、親族の心情にも配慮したいものです。

 また、一周忌法要を身内だけで行う場合であっても、通夜葬儀の参列者の中から故人と特に親しかった友人や知人については、①身内同様に特別に案内状を送る、もしくは②法要を済ませたあとで「去る◯月◯日、身内のみにて相済ませました」という内容の挨拶状を送る、のいずれかになります。このページ内で例文を紹介します。
 

(3)一周忌法要のときに何をするのかを知らせる

・一周忌法要では、読経、会食(お齋と言います)の他にも、以下のような行事を行う場合があります。案内状では、一周忌に何を行うのかを案内します。
通常行われるのは1,2,3ですが、3のお墓参りは墓地が遠方にある場合には省略され、法要と会食のみ、または法要のみを行う場合もあります。
1.法要(僧侶による読経。遺族、参列者による焼香)。
2.会食(お齋=おとき、と読みます)。
3.お墓参り
4.卒塔婆供養
5.納骨(納骨は四十九日の頃に行うの場合が最も多いのですが、一周忌に合わせて行われることもあります。)  

 2.一周忌の案内状 案内文の例文と書き方

 故人の満一年目の命日に行う法事を知らせる案内状です。誰の何回忌なのかをお知らせする大切なものです。下記に案内状の書き方と例文・文例をご紹介します。
 1で述べたとおり、身内や親族だけで行う法要の場合には電話での案内だけになることもありますが、知らせる内容と確認すべき内容は同じです。

一周忌法要の案内文(案内状の書き方)

案内状の書き方(必ず載せる内容と、ポイント)

1.誰の何回忌かを伝える
・故人の氏名、施主の氏名、何回忌の法要を行うのかを知らせます。
2.日程と場所を知らせる
・一周忌法要をいつ、どこで行うのかを知らせます。
また、法要のあとで会食がある場合は、その旨を知らせます。

・本来は亡くなってから満一年目に行うものですが、実際には遺族や親族(参列者)の都合を考えて、満一年目の命日の直前の土曜または日曜日に一周忌法要を行うのが一般的です。

・一周忌法要では、読経、会食(お齋と言います)の他にも、お墓参りや卒塔婆供養、納骨を行うことがあります(ふつう、納骨は四十九日の頃に行うの場合が最も多いのですが、一周忌に合わせて行われることもあります)。もし一周忌の法要以外にこれらを行う場合にはその旨も案内状で知らせます。
 
出欠をたずねる
・会場の準備、引き出物や料理の手配のため、法要への出欠を確認します。返信用のハガキを同封するか、往復はがきの返信欄を使います。
・身内の場合には「出欠をお知らせください」あるいは「◯◯日頃に確認のお電話を差し上げます。よろしくお願いします」といった一文を添える形でも良いでしょう。

身内だけでする法事の案内状の文例(1)自宅で法要を行う場合

※ きちんとした案内状にしたい場合には、文中 句読点「、」「。」は用いません。
ただし身内あてであれば気にしなくても良いでしょう。
※ ページ作成の都合上、横書きで紹介しております。もし縦書きの案内状を用意する場合には、「下記」の部分を「左記」に書き換えてください。

なお、この例文は身内あての案内状なので、丁寧過ぎる敬語は使わない文章にしています。

拝啓 ◯◯の侯 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか
早いもので来月には亡父 三郎の一周忌を迎えます
つきましては下記のとおりささやかな法要を営みたいと存じますので

ご多忙中まことに恐れいりますが ご参会いただきますようよろしくお願い申し上げます

敬具  
 日時 令和◯◯年◯◯月◯◯日(◯曜日)午前◯時◯分より
 場所 自宅にて
 住所 名古屋市中区◯◯町 ◯−◯−◯
 電話 ◯◯◯−◯◯◯−◯◯◯◯
  ※なお、法要後は供養の粗宴をご用意いたしております
令和◯◯年◯月
住所 ◯◯市◯◯町 ◯−◯−◯
電話 ◯◯◯−◯◯◯−◯◯◯◯
鈴木 太郎
※お手数ですが◯月◯日までに返信にてご都合をお知らせ下さい。

(身内あてなので、返信用のはがきを用意する代わりにこんな文章を載せてはいかがでしょう。「出欠については、◯月◯日頃に確認のお電話を差し上げます。よろしくお願いします」といった書き方でも良いでしょう。)
※ 身内以外も参列していただく、通常の一周忌の案内状のページはこちら>>>

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身内だけでする法事の案内状の文例(2)
お寺や斎場、ホテルなどで法要を行う場合

この例文は身内あての案内状なので、丁寧過ぎる敬語は使わない文章にしています。
謹啓 ◯◯の侯  皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
さて来月 亡祖母 志津子の一周忌を迎えるにあたり ささやかな法要を予定しております
つきましてはご多忙中恐れいりますが ご参会のほどよろしくお願い申し上げます
敬具  
 日時 令和◯◯年◯◯月◯◯日(◯曜日)午前◯時◯分より
 場所 宝山寺
 住所 木菟市◯◯町 ◯−◯−◯
 電話 ◯◯◯−◯◯◯−◯◯◯◯

  ※なお、法要後は供養の粗宴を用意しています
  もしお時間が許せば 一同でお墓参りもできればと
  考えていますのでよろしくお願いします

令和◯◯年◯月

住所 ◯◯市◯◯町 ◯−◯−◯
電話 ◯◯◯−◯◯◯−◯◯◯◯
鈴木 太郎
※お手数ではございますが◯月◯日までに返信にてご都合をお知らせ下さい。

(身内あてなので、返信用のはがきを用意する代わりにこんな文章を載せてはいかがでしょう。「出欠については、◯月◯日頃に確認のお電話を差し上げます。よろしくお願いします」といった書き方でも良いでしょう。)
※ きちんとした案内状にしたい場合には、文中 句読点「、」「。」は用いません。
ただし身内あてであれば気にしなくても良いでしょう。

※ ページ作成の都合上、横書きで紹介しております。もし縦書きの案内状を用意する場合には、「下記」を「左記」に書き換えてください。

※施主と故人の姓が異なる場合には、故人の名前はフルネームを書きます。

※必要があれば、会場となる斎場やホテルなどの地図を同封します。
※ 身内以外も参列していただく、通常の一周忌の案内状のページはこちら>>>
[参考ページ]
※ 一周忌の案内状>>>
※ 一周忌の準備、引き出物>>>
※ お布施の書き方、香典の書き方、金額の相場>>>
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