はなむけの言葉 動物

はなむけの言葉 動物

 はなむけの「はな」は花ではなく鼻、しかも馬の鼻なんです。昔、旅に出る人の無事を祈って、その人が乗る馬の鼻を行く先の方向に向けたことから、旅立ちに際し、無事を祈って贈る言葉や、送別の宴をさして使われるようになったそうです。
今では退職、転職、異動、結婚、卒業などの人生の門出を「旅立ち」になぞらえ、相手を励まし激励し応援する気持ちを込めて贈る言葉をはなむけの言葉と言います。
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 1.はなむけの言葉の由来は動物(馬)が関係している?

送別会や卒業式、あるいは結婚式など、いずれも「花」や「花束」が似合う華やかな場ですが、その宴席で耳にする「はなむけの言葉」の由来は花ではなく意外なものでした。なんと動物(馬)が関係しています。
馬の鼻を向ける

馬の鼻

・送別式や卒業式などの門出の席で贈られる「はなむけの言葉」の「はな」は、「花」や「華」ではなく「鼻」、しかも馬の鼻なのだとか。

・昔、旅に出る人の無事を祈って、その人が乗る馬の鼻を行く先の方向に向けたことから、「馬の鼻を向ける」が「鼻向け」→「はなむけ」となったと言われています。
旅立ちに際し無事を祈り激励の気持ちを込めて贈る言葉や、送別の際に開かれる宴(うたげ)・宴会、さらに進んで贈り物をさして使われるようになったのですね。

・紀貫之の「土佐日記」の冒頭、『門出』の章(「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり」…で始まる章です)の中にも「藤原のときざね、船路なれど、馬のはなむけす」とあります。「船旅であるが、馬のはなむけをした…つまり送別の宴を催した」という内容が出てきます。また、翌日には「送別の宴」だけではなく「餞別品」品物に対しても「馬のはなむけ」という単語が用いられます(詳細下記★)。
 
 ★作者・紀貫之は12月21日に出発するわけですが、翌日22日には和泉の国まで無事であるように神仏に祈願し、その日に藤原のときざねが(船旅であるにもかかわらず)馬のはなむけ、つまり送別会を行い、身分の上中下を問わずすっかり酔って海辺でふざけ合った…というのが土佐日記の門出の章の前半です。

 さらに23日には「八木のやすのり」という人も「馬のはなむけ」(贈り物・餞別)をし、24日には「国分寺の僧侶」も「馬のはなむけ」(送別の宴)をします。

・現代では送別の宴(宴会・酒や食事の席)だけではなく、送別会を開いたり、無事や安全を祈り、活躍を祈る気持ちや応援する気持ちを込めて贈る激励の言葉や、品物・金品にもはなむけという言葉を用いるようになっています。

 

 2.はなむけの言葉が使われるのはどんなとき?

はなむけの言葉は、旅立ちや門出、新しい生活に踏み出す相手を激励し、励まし、応援する言葉として使います。以下のようなときに使うほか、送別会や壮行会、結婚式などで主役に対して贈られます。

はなむけの言葉はこんな時に使う
① 退職する人に、はなむけの言葉を贈る

・退職して新たな道を選ぶ人に、「新しい人生の門出」を激励するためにはなむけの言葉や餞別を贈る。

② 転職する人に贈る
・転職して別の仕事に就く人に、「新しい職場での新たな門出」を祝し、活躍を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
③ 異動する人に贈る(転勤する人に贈る)
・異動・転勤により新しい部署での仕事に就く人に、「新しい環境や職場での新たな門出」を祝し、健康と活躍を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
④ 出向する人に贈る
・出向により全く違った環境での仕事に就く人に、「新しい環境や職場での新たな門出」を祝し、健康と活躍を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
⑤ 卒業する人に贈る
・卒業する人に、「社会人としての新たな門出」を祝し、健康と発展を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
⑥ 進学する人に贈る
・進学する人に、「進学先での新たな門出」を祝し、健康と成長や活躍を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
はなむけの言葉はこんな時に使う(つづき)
⑦ 留学する人に贈る
・留学する人に、「留学先での新たな門出」を祝し、留学中の無事や健康と成長や活躍を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
⑧ 就職する人に贈る
・就職する人に、「初めての職場での新たな門出」を祝し、健康と発展を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
⑨ 入社する人に贈る
・入社する人に、「新たな職場での新たな門出」を祝し、健康と発展を祈ってはなむけの言葉や餞別を贈る。
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