不祝儀袋の中袋

■ 不祝儀袋の中袋
香典を入れる不祝儀袋や熨斗袋(ぶしゅうぎぶくろ・のしふくろ)には、中袋がついているものもあります。また、正式な作法・包み方を用いて不祝儀袋を作る場合には直接お金を包まずに中包みでお金を包んでから不祝儀袋に入れます。
ここでは中袋がない場合・中袋なしの場合のお金の入れや金額の書き方について解説します。
………このページの内容………
▼1. 不祝儀袋と中袋・中包み 前のページへ
 ・不祝儀袋と中袋とお金の向き
 ・お札の表と裏
 ・不祝儀袋の糊(のり)と封
▼2. 中包みの包み方   前のページへ
 ・お金の入れ方、包み方、向き
▼3. 金額の書き方と裏面の書き方 前のページへ
▼4. 不祝儀袋(中袋なし・中袋がない場合)
 4-1)中袋のない不祝儀袋の用途・使い方
 4-2)お金の入れ方
 4-3)中袋がない場合の表書きの書き方、金額の書き方
 4-4)筆・筆ペン・墨(薄墨、濃い墨)、ペン、ボールペン
▼5. 不祝儀袋の種類
 ・黒白、黄白(黄色)、双銀(銀色)
▼6. 不祝儀袋とふくさ
[関連ページ]
・中袋なしの香典の書き方と裏面>>>
 4.不祝儀袋(中袋なし・中袋がない場合)
通夜や葬式葬儀または法事法要などの際に、お悔やみの気持ちを表わすお悔やみ金を包む袋を不祝儀袋と言います。

正式なタイプは、奉書紙を用いて上包み→中包み→紙幣という形に包みます。市販の 一般的なタイプも上袋→中袋→紙幣となりますが、略式のタイプでは中袋がない場合があります。

中袋なしのタイプの用途について解説します。
4-1)不祝儀袋(中袋がない場合)の用途・使い方
最も外側が上包み(正式包み)または不祝儀袋、
その内側に来るのが中包みまたは中袋です。
この中包みまたは中袋の中に現金を入れます。

▼金額が少ない時に使う…中袋がないタイプは略式
中包みや中袋・内袋のないタイプには直接現金を入れる形となりますが、このタイプののし袋は略式となるため中に入れる金額が少ない場合に用いられます。
慣例的には最大一万円までの金額を入れる場合に用います。

▼郵送に使う…中袋なしの薄さ・軽さは郵送向き
例外的に金額が一万円を超えるケースで用いる事があります。
中袋がないことで薄く、軽くなる特徴を活かして、香典を郵送する際に用います。香典はお悔やみの手紙を添えて書留で郵送します。
※参考ページ「香典の送り方と手紙文例」>>>

▼中袋を作りたい…中袋がない時どうする?
もし、中袋がない時には袋タイプではなく「中包み」であれば手作りできます。中包みを手作りしたい場合には半紙を使います。半紙は書道・お習字のときに使う、和紙の一種の紙のことで、このサイズが全紙の半分の大きさであることから半紙と呼びます。
※参考ページ「中包みの折り方」>>> 
不祝儀袋+中袋の場合
不祝儀袋のみの場合
 4-2)不祝儀袋(中袋がない場合)のお金の入れ方

▼裏の面が上に来るように
香典袋に入れるお札の向きには厳密な決まりはないとされますが、一般的には不祝儀袋と中包み(または中袋)に対して、お札は、裏=うらの面が来るように入れるのが慣例となっています。

▼2枚以上のときはお札の向きを揃える
もし2枚、3枚…と、お札の枚数が増える場合には、すべてのお札の向きを揃えます。
お札の表と裏 (お札はどっちがおもて?)

←お札にも表と裏があります。
人物がある方がおもて。人物がない方が裏です。
不祝儀袋に入れる時にお札の表と裏が必要になってくることがありますので覚えておきましょう。
4-3)中袋がない場合の表書きの書き方、金額の書き方

中袋のない時

▼中袋がない場合には裏面に住所と金額を書きます
通夜、葬式・葬式葬儀に香典を持参する時には、沢山の人が訪れるため普通は香典袋の中袋に金額と住所を書きます(遺族が香典の計算やお礼状を出す際に困らないようにとの配慮からとされます)。中袋がない場合には見本画像のように袋の裏面に住所と金額を書きます。


ちなみに、法事の案内状を受け取って四十九日以降の法要に香典を持参する場合には(案内状を受け取っていることから)住所の記載は不要となります。

通常は中袋があります。中袋がある場合の、金額の書き方はこちら「中袋の書き方」>>>

▼金額を書く場合には縦書きで書きます
金額は縦書きで漢数字を用いて書きます。
(壱、弐、参…などの漢数字の書き方はこちら「中袋の書き方」>>>
ただし、略式の不祝儀袋の場合には金額を書くための欄が、アラビア数字用に横長の長方形や横長のアンダーラインで設けられていることがあり、このような袋にはアラビア数字(1,2,3…,0)で書きます。

4-4)筆・筆ペン・墨(薄墨、濃い墨)、ペン、ボールペン
▼筆または筆ペンで書きます
・不祝儀袋の表書きも、中袋もペンやボールペンではなく筆または筆ペンで書きます。
・中袋がない場合も筆または筆ペンを使います。
ただし、どうしても筆で細かい字や小さな文字を書くのが苦手な場合には、住所、金額を書く際のみペン、ボールペン、サインペンなどで書く方がいらっしゃいます。

▼墨…四十九日までは薄墨、四十九日からは濃墨で書きます
・墨の色は四十九日までは薄墨で、四十九日からは濃い墨(黒い墨)を使います。表が薄墨のときには中袋も薄墨です。
・中袋がない場合には、表裏ともに薄墨です。表が濃い墨のときには中袋も濃い墨です。中袋がない場合も同等にします。

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不祝儀袋の糊(のり)と封(ふう)
 不祝儀袋は糊付けするの?(のり付けするのか)
・上包みは糊付けは不要(上包みはのりづけ不要)
・中包みも基本的には糊付けなしでも失礼にはあたりません。
・中袋・内袋の場合にも、基本的には糊付けしません。(中袋はのり付けしません)
 5. 不祝儀袋の種類
不祝儀袋のには、水引の色の違いも含めて色々な種類があります。主なものを下記にご紹介します。
不祝儀袋の種類

黒白の水引き

▼黒白の水引の不祝儀袋(水引きは結び切り)
代表的な不祝儀袋。水引きが印刷されているものは、黒というよりもブルーがかった色です。
不祝儀、弔事全般に用いられます。

双銀の水引き

▼双銀(銀色)の水引の不祝儀袋(水引きは結び切り)
水引は左右両方とも銀色です。高級感があり比較的金額が多い場合に用いられます。中袋や中包みがついているものが大半です。

黄白の水引き

▼黄白(黄色)の水引の不祝儀袋(水引きは結び切り)
主に関西で用いられる不祝儀袋です。関西の法要で、四十九日(忌明け)以降に用いられることがあります。

のし袋の裏側

袋ではなく折り紙タイプでは、中身を包む際にどのように重ねるのか注意が必要です。もし奉書紙で上包みを手作りした場合には折り方に注意しましょう。
弔事の場合の折り方はこう覚える!
(うしろから見た図)
お悔やみ事のときは上から下へかぶせる

※詳細は中袋の包み方へ>>>

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7.不祝儀袋とふくさ(袱紗)
不祝儀袋は袱紗に包んで 持参します。不祝儀用の袱紗は地味な色合いのものが用いられます。
不祝儀袋とふくさ(袱紗)
・不祝儀袋を持参する場合には、袱紗に包んで持参します。
・バッグや懐中から袱紗に包んだまま出し、受付の前で袱紗から取り出します。
受付の人から見て正面となるように、不祝儀袋の向きを変えて相手に手渡します。

※袱紗の包み方、色の見本などはこちら「袱紗の包み方>>>
………このページの内容………
▼1. 不祝儀袋と中袋・中包み 前のページへ
 ・不祝儀袋と中袋とお金の向き
 ・お札の表と裏
 ・不祝儀袋の糊(のり)と封
▼2. 中包みの包み方   前のページへ
 ・お金の入れ方、包み方、向き
▼3. 金額の書き方と裏面の書き方 前のページへ
▼4. 不祝儀袋(中袋なし・中袋がない場合)
 4-1)中袋のない不祝儀袋の用途・使い方
 4-2)お金の入れ方
 4-3)中袋がない場合の表書きの書き方、金額の書き方
 4-4)筆・筆ペン・墨(薄墨、濃い墨)、ペン、ボールペン
▼5. 不祝儀袋の種類
 ・黒白、黄白(黄色)、双銀(銀色)
▼6. 不祝儀袋とふくさ

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